2011年12月25日日曜日

大型徳島地鶏でローストチキンに挑戦



クリスマスに大型の徳島地鶏2.8kg(普通のチキンは大きくても1.5kg)を予約購入して昨日ローストチキンに挑戦した。
購入した時点で内蔵は綺麗に処理済みだったので、まずは一応外と中を水洗いして水気を拭き取り作業開始。予めみじん切りして軽く一塩したセロリとタマネギをおなかいっぱいに詰め込む。
次に表面に塩を揉み込みサラダオイルを塗り、刻んでおいたハーブ(自家栽培のローズマリーとレモンタイム中心)をまぶし、最後に小麦粉を茶こしでうっすらとまぶした(皮がぱりぱりになる秘訣だそうだ)。 
全体をアルミホイルで包んでオーブンに投入し200度で約一時間焼いて、その後アルミホイルを取って240度で40分再び焼いて完成。
但し、レシピが1.5kg程度を想定していたためか中の肉が少し生焼けだったので外側を食べてから再度20分ほど焼いた。 
外側はぱりぱりで、中はジューシーなローストチキンが完成し、中に詰めた野菜も肉汁を吸っておいしい為、家族の評判は満点で、クリスマスの定番料理になりそうだ。ちなみに下ごしらえから完成まで妻の手は一切煩わせていませんので念のため。

2011年12月17日土曜日

初孫お守りが目下の最重点課題

初孫が一才4ヶ月となり、歩くようになり、カタコトを話し始めた。
多分この時期が一番かわいいのではないだろうか。
よく言われるように、自分の子供より大人になるまでの責任がないだけにひたすら可愛い。
息子の嫁さんがアルバイトを始め預かる機会が増えたので、お守りをする機会が増えた。当分初孫中心の生活が続きそうだ。

2011年12月2日金曜日

九州温泉旅行余話ー黒毛和牛肉をゲット

9月に温泉好き4名で九州温泉旅行に行った話はこのブログにも掲載したが、その後のおいしいエピソードを紹介。 実は温泉旅行の際鹿児島の観光キャンペーンのアンケート用紙が宿にあり、運転担当のT氏が抽選で黒毛和牛等の賞品が当たる事に気がついてみんなに勧め、暇だったので全員がアンケートに回答し投函。 二ヶ月以上経過し全員が忘れかけていた頃に、続々と当選賞品が到着したが、何故かT氏のみ音沙汰なし。 運が悪いと本人が嘆き三人が慰めていたが、三日ほど遅れてT氏にも到着。結局4名全員が黒毛和牛肉を受け取った。 よほどアンケートの回答者が少なかった模様だが、なかなかの快挙(珍事?)と思われる。今月の温泉同好会の忘年会は、この話題で盛り上がりそうだ。

2011年11月20日日曜日

推理小説の傑作「ミレニアム」三部作

二年前に話題となった推理小説だが、三部作で各部上下巻あり、1巻が五百ページ弱と大部な為、躊躇して読みそびれていた。 しかしブームも去り図書館で簡単に借りられるようになったので読み始めた。 
読み始めると止まらなくなり、睡眠も犠牲にして一気に六冊読み通した。感想だが、私が過去に読んだ推理小説の中で現時点で文句なくベスト1だと思う。 推理小説にもいろいろジャンルがあるが三部作で「密室殺人・サイコスリラー・ハードボイルド・ポリティカルリーガルサスペンス等」すべてのジャンルを網羅して一瞬も飽きさせないすごい推理小説だった。
作者はスエーデン人だが、四部作目を執筆中に50歳の若さで死亡してしまい、次作が出ないのが残念だ(ヘビースモーカーで死因は心筋梗塞だったそうだ)。  スエーデンで映画化もされており、各部読み終わるとレンタルビデオで借りて鑑賞したが、映画のできとしては結構良いのだが、先に小説を読んでから見るとと小説の筋を追うのが精一杯と感じられるほど本の方が中身が濃い。 現在第二部が文庫本化されているが、推理小説が好きな方には推薦、読んで決して後悔しないはずだ。
追記 本作品のハリウッドリメイク映画が2月に公開されます。

2011年10月19日水曜日

老人パワーに圧倒されましたー演芸大会

町内会の仕事を手伝った事がきっかけで 、6月から急遽中野区の仕事を民間委託する為のNPO法人に勤務することとなった。 週4日勤務だが、二ヶ月に一度の広報ニュースの作成等従来中野区職員が遂行していた業務を肩代わりして実施している。年間で最大の行事が七町会が連合での実施する二日間の「地区祭り」の支援業務であり15日16日とフル稼働した。
私の担当は小学校の体育館での「演芸大会」だった。 出演者の募集から始まり、プログラム作り当日の運営まで関与したが、老人パワーに圧倒された二日間だった。手伝いの人も含めてほとんどが私より年上の人だが、若手老人(?)の私から見て人間何か他人と関わる社会活動的なこと継続をすることが、呆けずに長生きの秘訣であることを痛感した。

2011年9月24日土曜日

第二回九州温泉旅行の旅ー第五日目

 
砂蒸し風呂と窓からの眺め

名湯を十分堪能した後は、今回の最後の目的地指宿温泉の「休暇村」へ向かった。途中霧島神社・知覧の武家屋敷や特攻隊記念館等を観光してから宿に到着。 ホテル風のきれいな建物で部屋や温泉がオーシャンビューの立地。肝心の温泉は残念ながら循環だったが、砂蒸し風呂入浴券が付いて8000円という値段、そして設備立地等の要素を考慮すると総合点は高い。
ここなら女房を連れてきても文句は言われないと思った。宿についてはすべて温泉同好会幹事のA氏が予約してくれたが、同好会の厳しいルール(一泊二食一万円以内、極力掛け流しの温泉)を守りつつ頑張ってくれたA氏、運転担当のT氏、車提供のO氏に感謝・感謝。また、宿泊当日誕生日だった私を祝ってシャンパンで乾杯してくれたことも重ねて感謝。
翌日は宿の前の道路が指宿マラソンで閉鎖されることもあり、朝風呂と朝食後一路高速を福岡まで走り、夕方の飛行機で帰京。来年は山陰の温泉巡りをすることを約束し解散した。

第二回九州温泉旅行の旅ー第三・四日目

(湯の谷山荘内湯)
朝食後出発し、フェリーで八代に渡り、台風で大雨の降る中一路次の目的地霧島温泉に向かった。3時過ぎに「霧島湯の谷山荘」に到着。この宿は以前日経新聞日曜版に連載されていた「日本百名湯」に登場した温泉で、硫黄泉と炭酸泉の二つの源泉を持つ名湯。
早速内湯に入ったが、44度近い硫黄泉と冷泉の炭酸泉があり、中央にその二つの湯を混ぜたぬるい湯があった。まずぬるい湯にはいり、次に冷泉、最後にかなり熱い硫黄泉に入るのが良いと聞きその通りに入ってみたが、細胞が活性化され免疫力が上がるような感覚を覚えた。 湯治棟に宿泊したが、二日間とも二食付で一日目が8400円、二日目は6300円と料金が安くなるシステムで非常に良心的。 露天風呂もあり二日間で計6回入浴した、文句なく「優」の付く温泉。
又二日目は立ち寄り湯として蕎麦屋も経営している「日の出温泉」に昼食をかねて入浴、赤茶けた色のいわゆる鉄泉で掛け流し、評価は「良」とした(入浴料は200円と格安)。蕎麦も汁が鹿児島風で甘いのを気にしなければ90点はつけられる優れもの。
尚、宿に日経出版の「百名湯」があったので、これまでに何か所入湯したことがあるかをカウントしたら、40か所であった(立ち寄り湯含む幹事A氏は50か所)。
(立ち寄り湯「日の出温泉」)

第二回九州温泉旅行の旅ー第二日目

(伊勢海老他刺身)
19日は内湯で朝風呂の後出発、北九州を横断する形で天草五橋を経て天草(長崎県)の民宿「大漁荘」に到着。この宿に温泉はないが、O氏の元部下の実家で元網元が営む民宿という事で逗留、早速近くの立ち寄り湯「麟泉の湯」に案内してもらった。九州電力が火力発電所の漁業補償として寄付した温泉だそうで非常に立派な設備だったが、循環温泉だったので評価は付けない。
夜は写真の伊勢海老他盛りだくさんの魚介類で食べきれないほどだった。

第二回九州温泉旅行の旅ー第一日目








昨年に続き連休を利用して18日~23日までの予定で九州温泉旅行を実施。メンバーは昨年と同じ4名で福岡在住のO氏の車で福岡空港から大分の筋湯温泉へ直行。
早速外湯の「打たせ湯」と「薬師の湯」を巡回、特に写真にある「打たせ湯」は9人が一度に利用出来る規模の大きな打たせ湯で、約3mの高さからお湯が滝のように落ちてくる下で肩や腰を打たせる。人が少なくなった時点で腹這いになり、腰を打たせ湯したがマッサージ効果抜群だった。
旅館の内湯もゆったりしており、掛け流し前提の温泉評価は「」とした。

2011年9月9日金曜日

式典-祭礼ー祭礼の三日間

神田川に架かる「中野新橋」が80年振りに改修され、工事が完了した その完成記念イベントを実行委員として手伝った。 当日は台風の影響で時折激しい雨が降る中だったが、何とか無事に予定行事を消化できた。
地元との付き合いが悪いと言われているの花田親方(元貴乃花)も参加、祝辞を述べテープカットにも参加してくれた。又中野新橋近隣に20年住んでいるという松村邦彦も飛び入り参加し、物まねで式を盛り上げてくれた。
地元商店街も最近は元気がないが、こういったイベントを企画し何とか地元を盛り上げようとしている。
翌日から二日間が地元の祭礼で、これも会員としてほぼ二日間フルに手伝った(サッカーの時間だけは勘弁してもらったが)。
やってみると、結構な労働で疲れたが健康維持には役立ち、地元の人には受け入れてもらえたと言う実感があった。今年は借用した半纏も、来年は自前でそろえようと思った。
(写真は渡り初めを行う元貴乃花と松村、右はは私)


2011年8月21日日曜日

両刀使いのマエストロ「アンドレ・プレビィン」

録画しておいたサイモン・ラトル指揮のベルリンフィルで個人的に一番好きなラフマニノフの交響曲第二番を聞いた。聞き終わって、同曲の演奏でベスト1といわれ所持しているアンドレ・プレビィン指揮ロンドンフィルの第三楽章アダージョのみ聞き比べた。 
ラトルもなかなかだったが、テンポをよりゆっくり取って「春の名残を如何にとやせん」とばかり切々と歌う抒情的メロディーの美しさは、プレビィンの方がやはりよかった。 プレビィンといえば音楽ファンは先刻ご承知だろうが、若いときはハリウッドの映画音楽で4回アカデミー賞を取り、合間にジャズピアニストとしても一流と評価された。その後クラッシクの名指揮者となった両刀づかいのマエストロである。 私は学生時代から40代前半までほぼジャズ一辺倒だったが、温泉同好会の提唱者A氏がクラッシクファンで、その影響で妻と東京交響楽団の定期演奏会に通うようになり20年が経過した。 ベートーベンもブラームスも好きだが、個人的に一番好きな作曲家はラフマニノフであり、交響曲第二番を教えてくれたのもA氏である。 逆に私はA氏に自分の好きなジャズ(特にピアノトリオ)のアルバムを紹介し、それぞれ音楽の幅が広がった(A氏に感謝)。 
プレビィンのジャズアルバムで一枚といえば、個人的にはやはりドラムのシェリーマンのサイドマンでピアノを弾いた「マイ・フェアー・レディー」を挙げたい。気軽に聞けるが結構奥の深いトリオ演奏と思う。
どちらもプレビィンという天才音楽家を知る良いアルバムと思うので推奨。
追記、マエストロは艶福家としても知られ、私が知っているだけでも女優のミア・ファーロー、バイオリニストのムーター等と結婚しているがいずれも離婚。

2011年7月26日火曜日

地獄谷温泉他温泉三昧

湯田中温泉のリゾートマンションに三泊し妻とゴルフと温泉を満喫した。
リゾートマンション付属の温泉は、かけ流し派の私としては残念な循環温泉だったので初日以外は朝風呂だけにして、付近の立ち寄り湯を数か所訪れた。 その中でも良かったのは、上林温泉から20分程度徒歩で行った「地獄谷温泉」だった。 ここは20年続いている温泉同好会で平成6年3月に訪れて以来17年ぶりで当時冬は近所の猿が露天風呂(写真)に入りに来るので有名だった。 今回は夏なので猿は近くを徘徊しているのみで露天までは来なかった。 露天は混浴なので妻は入れなかったが、掛け流しの内湯が肌にやさしくとてもよかったとの事。 ただし設備は昔のままなので宿泊は遠慮しておくとの感想。 湯田中温泉は徒歩圏に渋温泉もあり、夏は涼しくてお勧め。

2011年7月3日日曜日

生ハム解体

5月中旬に食べ始めた生ハムもそろそろ肉が少なくなってきた。加えて日本の高温多湿で切り口にカビが生えてきたので、カビの部分を切り取り、残りの生ハムを取りながら約1時間半近くかけて解体作業を進めた。
切ってみるとまだ4回以上楽しめる程度の量がとれた、骨もスープにしようと思って大汗をかきながら木工用の鋸で三分割した。
夕方息子夫婦を呼んで夕食に供したが、5月中旬の切り始めのころと比較するとアジが凝縮された感じになり市販の生ハムに近い味になっていて、息子からは前より美味いといわれた。
妻はこれも美味いが、最初の新鮮な生ハムもまた美味かったとの事。 二か月近く生ハムを楽しめ、味の変化もわかり今回の買い物はお買い得であったとの結論。

2011年6月26日日曜日

温泉同好会20周年記念「北温泉」

    
              同好会の仲間と満天の湯

平成3年6月の八丁の湯以来継続している温泉同好会の20周年を記念して、2回目に訪れた奥那須の「北温泉」に投宿。 この宿は拡張した八丁の湯と違い、佇まいは20年前とほとん変わらなかった。 なんといってもこの宿の特色は25mプールほどもある混浴の「満天の湯」。 当日すぐに入ろうとしたら立ち寄り湯で女の子がたくさん入っているのでと止められた。 夜入ったが残念ながら曇天で星が見えず。 
翌早朝仲間と3名で入浴し写真も撮影もした直後、浴衣姿の中年の女性がスーと来て浴衣を脱ぎ捨てて入浴、混浴だから当然なのだが当方がどぎまぎして早々に退散した。
宿は古く、トイレも共同なので妻は連れてこられないが、これで20年前と同じ一泊二食7500円なのだから文句はない。

2011年6月11日土曜日

ダイヤモンドヘッド頂上からの絶景


(ダイヤモンドヘッド頂上よりの眺望)

5月連休明けに格安のハワイ旅行を発見。
新婚旅行の際、ハワイは行ったことがあると妻に断られて以来行きそびれていた筆者は、何度も行っている妻に頼んで同行してもらった。
今回、妻も行ったことがなく二人で一番感激したのはダイヤモンドヘッド頂上からの眺望。昔は軍事基地があり立入り禁止だったそうで、確かに展望台のすぐ横にトーチカらしい建造物が見えた。
内輪山のふもとでバスを降りて30分ほどの登山と聞いていたが、頂上付近ですれ違いもままならない狭いトンネル等があり当日は混雑で結局50分近くかかって頂上に到着。
そこから見るホノルル市街等の眺望はまさに絶景。香港の夜景などより素晴らしく、今まで見た絶景の中で確実にベスト3にはいる。ハワイに行かれたら是非登山することをお勧めしたい。

(マリオットホテルのプライベートビーチ)        (ワイキキの浜辺のフラダンスショー)

2011年5月16日月曜日

憧れの生ハム一本を味わう

1、一日目 荷物到着開封
                                  (約70センチ8kg)

2、三日目ビニールを剥がし
                                        台にセット
     

3、四日目ようやくスライス
                                       して宴会

イタリヤ・スペイン旅行の朝食の定番生ハムは大好物だが、日本ではレストラン以外ではスライスした物しか目にしたことがないので一本丸ごとの入手は難しいと思っていた。
しかし、偶然妻がネットで生ハム一本・生ハム台・専用ナイフ等一式セットで購入できる国内の業者を見つけたので早速購入(一寸高いが夫婦で高級フレンチに一回行くのを我慢すれば済む程度)。
到着したのがスペインのグラナダ製の生ハム、全長約70センチ重さ8キロとドッシリ重い(初孫と同じ位)。 
早速食したいところだが、まずは室温に慣らすために3日間直射日光が当たらない場所に保管(写真1)。  三日目にようやくビニールを剥いで、カビ等の汚れをふき取り付属のオリーブオイルで磨き、生ハム台にセットした(写真2)。  しかし解説書には最低あと一日は待つように書いてあり我慢。  4日目にようやく次男夫婦と一人で住んでいる母もよんで生ハムパーティを実施した。
最初に固い皮を剥ぎ、脂肪をカット(酸化していない白い脂肪はあとで調理に使える)。現れた生ハムを慎重にカットした、専用のナイフがついているため思いのほか簡単に薄くスライスできた。
いくつかレシピを試したが、市販のスライスした生ハムに比べ塩味が薄いので生ハムをそのままで食べるのが一番おいしい食べ方と意見一致(もちろん赤ワインと一緒に)。 尚、カットした脂肪でアスパラガスを炒めたが、非常に美味であった。 6人で30枚以上食べたが、まだ4/5以上残っておりコストパフォーマンスは抜群で、好きな方にはお勧め。

2011年5月7日土曜日

大橋巨泉の美術鑑賞ノート4冊を読む

連休中に図書館でふと手に取った大橋巨泉の美術鑑賞ノート4冊(2冊目から題名は異なる)を読んだ。 JAZZ・競馬・ゴルフ好きで絵には一切関心のなかった彼が、1999年マドリッドのプラド美術館で見た一枚の絵から絵画に没頭。金と暇にあかせて世界中に散らばっている名画を実地で見て書いたのが写真の4冊。ダビンチに始まり、19世紀の印象派で終わるが、20世紀の画家は第五巻で取り上げて完成するそうだ。 読んでいて面白いのは「芸術の評価は時代・風潮・好みによって変わる、僕はそういうものには流されないように努めている」と宣言しているにも拘らず、かなりはっきりと自分の好みを打ち出している点。 ルーベンスは「乳フェチ」レンブラントは「ヒップフェチ」と断定したり、彼の女性の好みはスレンダー小さい胸で、太目・巨乳は嫌いと言い、ルノアールの豊満な女性の絵は暑苦しいと切って捨てている。 印象派についてもルソーは取り上げていない、たくさん見たが基本的に絵が下手というのが外した理由(この点についてはルソーの良さが判らない私も同感)。 
また、二冊目に登場するフェルメールについて、全作品が傑出しているというのは間違いで(もちろん凡庸の画家では書けないが)傑作は十数点だと断定している事。 実は私もフェルメールが好きで図版では全点、実物はルーブル・メトロポリタン・ウイーン美術史美術館で見ているが、本当に傑出しているのは「牛乳をそそぐ女」(日本に貸し出された時鑑賞)まだ実物を見ていない「真珠の耳飾りの少女」「デルフトの眺望」の三点と秘かにに思っていたので全点傑作ではないという見方に頷けた。 時々JAZZの薀蓄を援用したりして脱線するが、その点がむしろ本物の評論家と違って読んでいて飽きない。
 彼の様に「マッチマネー」がないとこれだけの絵画を全部実地で見ることは不可能だが、「サム(乃至リトル)マネー」の範囲で予め見たい絵を決めて、つまみ食い的に美術館で鑑賞する指針として大変参考になった。 妻がすでに友人とオランダに行って見ている大好きなフェルメールの「真珠の首飾りの少女」「デルフトの眺望」を元気なうちに見たいと切実に思ったし、オルセー美術館で見逃したクールベの「世界の起源」(春画?)も見てみたい(それ以外に見たい名画は増えた)。 絵が好きな人にはお勧めの本。

2011年4月30日土曜日

やよい会(老人会)初参加

お向かいの町内会会長から誘われて初めて老人会総会に参加した。 老人会と聞いて一寸躊躇したがせっかくなので初参加。 参加資格は55歳からだと聞いたので、妻も誘ったがまだいいと簡単に断られた。 参加してみると住んでいる町内会だけで会員は100名強との事。 区や町内会からの援助もありそれなりの予算規模。 カラオケ・グランドゴルフ・盆踊り等の同好会もあり溶け込めればそれなりに楽しめそうな雰囲気だった。
私の様に転勤族のサラリーマンがリタイヤー後に地域に溶け込むためには良い組織だと思った。 すでに町内会の夜回りを手伝った時に釣りの話で気が合った方とも会えて、 5月9日にはアジ釣りに参加することも決まった。 だんだん地域になじみつつあることを実感できた集会だった。

2011年4月17日日曜日

魂を浄化されたクラリネットの響き

今年度最初の東京交響楽団の定期演奏会で名手ポール・メイヨのモーツアルト「クラリネット協奏曲イ長調」をきいた、第二楽章の天上の音楽的響きのメロディーが有名。 この曲を最初に聞いたのは、数千本見た映画の私的ベストテンにはいる「OUT OF AFRICA(邦題愛と悲しみの果て)」で、アフリカ大平原のキャンプで手回し蓄音機から流れていたのがこの曲の第二楽章だった。 それ以来メロディー派の私としては大切にしている音楽だが、今回久しぶりに実演で聞いて、特に第二楽章ではうる-うるしてしまった。 更にブラボーの大拍手を受けてメイヨがアンコールとして同じ第二楽章を再演奏したとき、恥ずかしながらうる-うるではなくてどっと涙が出てきた。なぜか良くわからなかったが、あえて理屈をつけると大震災で沈んでいた気持ちが優しく崇高なメロディーと素晴らしい演奏に触発されて涙となり、精神医学でいう「カタルシス(魂の浄化作用)」を引き起こしたのではないだろうか。音楽の力を今更ながら感じられた瞬間で、気持ちが前向きになれた。 蛇足だが、「OUT OF AFRICA」のジーンバリー作曲の映画音楽も素晴らしいのでお勧め(アカデミー音楽賞、確かフィギアスケートでも使われていた)。

2011年4月6日水曜日

消費も間接的な被災地支援ー「合成の誤謬」を避けよう

キャンセルするかずいぶん迷ったが、温泉同好会の幹事のA氏と二人で函館湯の川温泉2泊3日のツアーに参加した。日曜日からのツアーなのでもともとそう混んではいないのだろうが、それにしてもホテルのレストランの人はまばらだった。月曜日に函館の名所を市電で観光したが、印象的だったのは再開したばかりの朝市で我々二人以外ほとんど観光客を見かけなかった事。妻から頼まれた毛ガニを購入したが、しばらく商売にならないような雰囲気だった。 その後ニュースで外国のクルーズ船が三隻五千人規模で函館港寄港をキャンセルし韓国に流れたと報道していた。函館は津波の被害も殆どなく、原発からも安全な距離にあるにもかかわらずである。外国人は仕方がないとしても、被災地域以外の人間が経済活動を委縮するのは問題だと思った。
経済学者サミュエルソンの有名な「合成の誤謬(一人ひとりが正しいと思う行動をとっても、経済全体としては間違った方向に導かれる事)」が現実化しそうな状況だ。
義捐金も大切な行為だが、被害のなかった地域の人間として、観光も含めて普通に消費することが経済の活性化に繋がり結果的に復興を支援するのだという事を今更ながら実感した旅行だった。  今回は温泉についての詳細は省略するが、最終日に立ち寄り湯した「日の出湯」が素晴らしい温泉だったことを報告する(二月に日経新聞で紹介されていた)。

2011年3月29日火曜日

町内会デビュー

転勤族だった事と、商業地区に住んでいるために地元店主中心の町内会に関しては全くのノータッチだった。しかし、丁度町内会長が自宅の向かいに住んでいることもあり、暇だったら手伝ってほしいとの要請あり。 良い機会なので3月の東日本大震災復興支援イベントの餅つき大会の設営を手伝った。従来は町内会イベントとしての餅つき大会だったそうだ。しかし今回は時節柄実施するかどうか迷った挙句に、義捐金募金を中心に据えて実施を決めたそうだ。     朝8時に近くの神社に集合して準備開始、男女合わせて総勢30名強が10時スタートの餅つきと販売する赤飯やおこわを準備した。募金箱も二か所に用意し、私も一時期受付けに立って義捐金を拠出していただいた方にお礼をした。 さすがに深刻な被害だったため、募金箱に入れられるのは札がほとんどだった。 個人的にはネット募金での義捐金送金もしたが、ここでも夫婦でそれぞれ義捐金を拠出した。 イベント終了後の打ち上げ(といっても屋外立ち席でのどを潤す程度)にも参加、サラリーマンも多少いることが分かり今後夜回り等も手伝うことにした。

2011年3月25日金曜日

大震災で日本語教室に異変

「東日本大震災でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。」

ところで今回の大震災でボランティア教師として参加している日本語教室に異変が発生した、生徒数の激減である。震災後週一の定例教室への参加生徒が半数以下になった。
中野区国際交流協会の説明では、一時避難か永久避難かは不明だが、続々と帰国しているとのこと。特に今週は生徒より先生の方が多く、私も生徒が来なくて早退した。最近担当したばかりのスエーデン女性は国営テレビ局のレポーターとのことだったが、帰国したものと思われる。


せっかく一年経過し慣れてきたところだったが、福島原発問題が終息しないと以前のような盛況は難しいのかもしれない。

 写真は大震災直前の3月のひな祭りに、授業を早めに終わって、デモンストレーションをした際のもの。

2011年3月4日金曜日

洋画二本立てに五つ星 「メッセージ」 「シングルマン」

 
 学生時代以来40年ぶりに二本立で洋画を鑑賞(昔の名画座)、二作品の組合せが素晴らしく合わせ技で五つ星(セレクトした映画館の担当者の感性にブラボー、「キネカ大森」)。
*一本目「メッセージ」
  曲者役者ジョン・マルコビッチが、他人の死期がわかってしまうメッセンジャーという役で登場する。幼少時事故から奇跡的に生き返った主人公に死期が近いことを知らせる。 困惑する主人公が、愛しながらも別離した妻と子供との関係を修復する過程を中心にストーリは進展する。しかし、衝撃の結末、これ以上はネタバレなので興味のある方は映画を見てください。
二本目「シングル・マン」                                      世界的なファッションデザイナーとして知られるトム・フォードの監督デビュー作。16年連れ添った最愛の人の事故死から立ち直れないゲイの大学教授が、自殺を決めた一日の出来事。最後は自殺を思い止まるのだが? とにかく一流デザイナーだけあってファッション・映像が超一流、しかしその種の傾向の無い私としては、正直若干の違和感を感じた。主演は当作品でもアカデミー賞主演男優賞候補、今年「英国王のスピーチ」で主演男優賞を獲得したコリン・フォース。
各作品単独で見たらたぶん四つ星となったと思うが、二作品を通して見たときに得られる感慨が鮮明。 それは一寸書いてしまうと照れくさくて陳腐な教訓なのだが「毎日のささやかな幸福な瞬間にこそ人生の素晴らしさがある、一日一日を大切に生きよう」というもの(加齢のせいか?)。 

2011年2月27日日曜日

温泉同好会-犬吠埼温泉



本年度第一回目の温泉同好会は多少趣を変えて犬吠埼温泉「なぎさや」に投宿。 犬吠埼灯台のすぐ横の宿で、露天風呂からの海の景色が売り物。ラジウム温泉だそうで、無色透明のくせのない泉質、温泉としては若干物足らず。確かに露天風呂からの景色は絶景で、部屋からは灯台が目の前に見えロケーションは最高。少し古いのが難点だが、一泊二食8,400円なら納得。フルメンバー9名の参加だったが、歳と共に酒の量が減り、持参した酒は飲みきれず残った。次回6月が丁度同好会発足20周年となるので、記念に第二回目に訪れた那須の北温泉を再訪とすることで決まった。

2011年2月17日木曜日

「題名のない音楽会」公開録画初参加

オペラシティーでの公開録画に妻と初めて参加した。放映二回分を各一時間弱で収録していた。
 「楽しくなければ音楽じゃない」
ヴァイオリンの高嶋さち子が、師匠の徳永二男(元NHK交響楽団のソロコンサートマスター)やチェロの古川展生(映画おくりびとのテーマ曲演奏)等のゲストを迎えて自作曲等4曲を演奏した。
高嶋の持論が表題となっており、聞きやすい小品を4曲披露。
特に「南フランスの街エズ」という美しい旋律の自作曲は、丁度昨年我々も旅行で行ったばかりの場所という事もあり、風景を思い出しながら印象深く聞いた。
「ロマンスの神様」はクラッシック音楽だった?
音大出身のポピュラー歌手広瀬香美の表題曲が、実は作曲実習でモーツアルト風にという課題で作曲した曲を編曲したものだったというエピソードからスタート。 友人の女流経済評論家勝間和代のツイッターの文章に即興で曲をつけて歌う事や、ボイストレーニングを実演する等飽きさせない内容であった。 曲間の司会の指揮者佐渡とのおしゃべりもそれぞれに個性的で面白く、毎月行っている東京交響楽団の定期演奏会ではマーラーやブルックナーの長い交響曲でよく寝てしまう妻も終始楽しそうに聞いていたのが印象的。

2011年2月6日日曜日

ボランティアで「新春の集い」参加

中野区在住の外国人対象の「新春の集い」にボランティア参加した。 所属する中野区国際交流協会の主催で、前年は写真係として、今年は誘導警備としてお手伝い。
一番人気があるのが着物の着付けで、手ぶらで来ても、ボランティアから提供された着物を着付けてもらいしばらく日本の正月の気分を味わい、記念写真が取れる為と思われる(写真が着物を着てポーズをとる外国人)。
そのほか日本舞踊や琴を教えるコーナー、福笑いやコマ回し等々日本の伝統的な遊びのコーナーもあり、それぞれボランティアがついて教えている。
感心したのは、我々のようなリタイヤー組と同数程度の若い世代の人がボランティアで参加していることで、まだ日本も捨てたものではないとおもった。

2011年1月28日金曜日

熱海で「桜」と「梅」を同時に堪能



1月26日から二泊で箱根の温泉に行くついでに、熱海で桜と梅を同時に楽しんだ。桜は日本一開花の早いといわれている市内を流れる糸川の桜で、まだ全体では三分咲き程度であったが写真の様にピンクの濃い桜が楽しめた。梅は有名な熱海梅園でこれも全体では四分咲き程度だったが、紅梅と白梅、そして黄色の蝋梅がきれいだった。自由人の便利さで平日だったこともあり、人出も少なくゆったりとみることができた。

2011年1月12日水曜日

ボランティア新米日本語教師一周年

定年後の前頭葉活性化(つまりはボケ防止)のために、昨年1月より中野区国際交流協会で中野区に住む外国人に日本語を教えて丁度1年が経過した。 最初の4か月は教えるための方法を学ぶ研修だったので、教え始て実質8カ月ということになる。 中野区には人口約30万人のうち約4%にあたる1万2千人以上の外国人が暮らしており、まだ日本語が十分できない人も多いと聞く。 写真の教科書代以外は無料の講座は発足して21年が経過していおり、この種の組織としては独自の教科書を作り体系統的に教えているという意味で他にぬきんでているらしい。
生徒はいわゆる英語圏の人は少なく、韓国・中国・タイ等のアジア圏の人が圧倒的に多い。 従って自分の英語の上達にも役立つと考えた当初のもくろみはあえなく崩れた。 また、マニュアル慣れしている団塊の世代からすると一寸びっくりしたのは、研修後はほとんど教師の自主性に任されておりいわゆる教師用の「指導要領」がなかった事(勉強会はあるが)。 仕方がないので、写真やイラストを集めた教材(掲載写真)を自前で少しずつ作っている。 生徒の方も、無料であるがゆえに短期間の参加や、急に休んだり、来なくなったりするので、私の場合は最初の2か月間で生徒が5人かわった。
徐々に急がんの精神で、授業のある火曜日は旅行等は極力避け休まないようにしている。    ともかく多少なりとも社会貢献が出来て、前頭葉の活性化にもなるという事で、今後も続けたいと思っている。