2011年4月30日土曜日

やよい会(老人会)初参加

お向かいの町内会会長から誘われて初めて老人会総会に参加した。 老人会と聞いて一寸躊躇したがせっかくなので初参加。 参加資格は55歳からだと聞いたので、妻も誘ったがまだいいと簡単に断られた。 参加してみると住んでいる町内会だけで会員は100名強との事。 区や町内会からの援助もありそれなりの予算規模。 カラオケ・グランドゴルフ・盆踊り等の同好会もあり溶け込めればそれなりに楽しめそうな雰囲気だった。
私の様に転勤族のサラリーマンがリタイヤー後に地域に溶け込むためには良い組織だと思った。 すでに町内会の夜回りを手伝った時に釣りの話で気が合った方とも会えて、 5月9日にはアジ釣りに参加することも決まった。 だんだん地域になじみつつあることを実感できた集会だった。

2011年4月17日日曜日

魂を浄化されたクラリネットの響き

今年度最初の東京交響楽団の定期演奏会で名手ポール・メイヨのモーツアルト「クラリネット協奏曲イ長調」をきいた、第二楽章の天上の音楽的響きのメロディーが有名。 この曲を最初に聞いたのは、数千本見た映画の私的ベストテンにはいる「OUT OF AFRICA(邦題愛と悲しみの果て)」で、アフリカ大平原のキャンプで手回し蓄音機から流れていたのがこの曲の第二楽章だった。 それ以来メロディー派の私としては大切にしている音楽だが、今回久しぶりに実演で聞いて、特に第二楽章ではうる-うるしてしまった。 更にブラボーの大拍手を受けてメイヨがアンコールとして同じ第二楽章を再演奏したとき、恥ずかしながらうる-うるではなくてどっと涙が出てきた。なぜか良くわからなかったが、あえて理屈をつけると大震災で沈んでいた気持ちが優しく崇高なメロディーと素晴らしい演奏に触発されて涙となり、精神医学でいう「カタルシス(魂の浄化作用)」を引き起こしたのではないだろうか。音楽の力を今更ながら感じられた瞬間で、気持ちが前向きになれた。 蛇足だが、「OUT OF AFRICA」のジーンバリー作曲の映画音楽も素晴らしいのでお勧め(アカデミー音楽賞、確かフィギアスケートでも使われていた)。

2011年4月6日水曜日

消費も間接的な被災地支援ー「合成の誤謬」を避けよう

キャンセルするかずいぶん迷ったが、温泉同好会の幹事のA氏と二人で函館湯の川温泉2泊3日のツアーに参加した。日曜日からのツアーなのでもともとそう混んではいないのだろうが、それにしてもホテルのレストランの人はまばらだった。月曜日に函館の名所を市電で観光したが、印象的だったのは再開したばかりの朝市で我々二人以外ほとんど観光客を見かけなかった事。妻から頼まれた毛ガニを購入したが、しばらく商売にならないような雰囲気だった。 その後ニュースで外国のクルーズ船が三隻五千人規模で函館港寄港をキャンセルし韓国に流れたと報道していた。函館は津波の被害も殆どなく、原発からも安全な距離にあるにもかかわらずである。外国人は仕方がないとしても、被災地域以外の人間が経済活動を委縮するのは問題だと思った。
経済学者サミュエルソンの有名な「合成の誤謬(一人ひとりが正しいと思う行動をとっても、経済全体としては間違った方向に導かれる事)」が現実化しそうな状況だ。
義捐金も大切な行為だが、被害のなかった地域の人間として、観光も含めて普通に消費することが経済の活性化に繋がり結果的に復興を支援するのだという事を今更ながら実感した旅行だった。  今回は温泉についての詳細は省略するが、最終日に立ち寄り湯した「日の出湯」が素晴らしい温泉だったことを報告する(二月に日経新聞で紹介されていた)。