2014年10月29日水曜日

ジャズ浸りの一日~阿佐ヶ谷ジャスストーリ-ト

三年ぶりにタイミングが合ったので阿佐ヶ谷ジャズストリートの一日券を購入し、音楽仲間のA氏と鑑賞した。午後一時からジブリの音楽をピアノトリオで演奏する立石一海グループを皮切りに(前回聴いて良かったので当時CD購入)、ワン・ステージ約45分の演奏を四回堪能した。
今回は椎名豊という上手いピアニストを発見、日本のジャズの水準の高さを改めて認識した。ゲストで豊田チカという歌手が出たが、なんと大橋巨泉とマーサ三宅の次女。母が日本のジャズ歌手の草分けだが(若い頃聞いたこと有り)、三年前の阿佐ヶ谷ジャズストーリートで姉の大橋美加を聞いていたので、親子三人の女性ジャズボーカルを聞いたことになる。通算で三時間ジャズに浸ったが、さすがに聞き疲れして、6時からの聞きたかったベテラン峰厚介のステージまで一時間あったのでビールを飲んで時間つぶししたのが失敗。15分前に会場に駆けつけたら立ち見といわれ、結局飲みに行ってしまったのが心残り。このジャズ祭も20周年を迎え三年前より客が多くなり繁盛しているのはジャズファンには嬉しい。一日好きなステージ(13会場で平均三回のステージ有り)を選んで聞けて前売り2800円はお買い得。

2014年10月14日火曜日

幸福な一日~「ジャージーボーイズ」「ミッシェル・ルグラン」

評判の映画クリント・イーストウッド監督「ジャージー・ボーイズ」を観た。
60年代のアメリカンポップスが好きな人には文句なくお勧め。「シェリー」「君の瞳に恋してる」などのヒットで、団塊世代には馴染み深い男性コーラスグループ「フォーシーズンズ」をモデルにしたヒットミュージカルの映画化。映画「レ・ミゼラブル」と同じ手法で歌をアフレコでなくその場で歌って同時撮影している事が、臨場感を増している。とにかく俳優の歌が上手い。80歳を過ぎたイーストウッドが自分の好きな音楽(彼はジャズピアノを弾く)を楽しみながら、リラックスして監督しているのが窺える余裕のある演出。とにかく見終わってなんだか幸せな気分になって帰宅。
夕食後、温泉主催者でクラッシックの先生格のA氏から貰ったBD録画版「ミシェル・ルグラン&ナタリー・デユセイ」を視聴、今年6月にベルサイユ宮殿の中庭で開かれた野外公演の録画版。「シェルブールの雨傘」「思い出の夏」他約600曲を作曲している今年82歳になるルグランの曲を、ほぼ時系列(?)でピアノトリオを基本にオペラ歌手のナタリーが歌うと言う贅沢な公演。合間にジャズミュージシャンでもあるルグランが有名なジャズピアニストの真似をしてジャズピアノを弾くのも楽しい。別途同じメンバーでCDが出ているが、夕暮れから暗くなる時間帯のベルサイユ宮殿をバックにして演奏しているのを視聴すると、良い映像は音楽の良さを倍増すると言う持論を改めて確認した。午後から夜に掛けて良い映画、良い音楽に浸って幸福な一日を過ごした。