2013年1月7日月曜日
「レ・ミゼラブル」久しぶりのミュージカル映画の傑作
監督(トム・フーバー「英国王のスピーチ」監督)のこだわりで、豪華キャストがそれぞれアフレコで無く撮影時に同時録音で歌っている事で歌の迫力が今までのミュージカル映画と明らかに一線を画していると感じました。舞台は見ていませんが、後半のクライマックスである革命挫折場面は音も含めて、舞台とはスケール感が明らかに違うと思いました。ロングランミュージカルの映画化としては、最良の結果が出ているのではないでしょうか。個人的に歌唱力と演技力に感心したのは、コゼットの恋敵で悲恋のうちに死んでしまう「エボニーヌ」役のサマンサ・パークスです。舞台で同じ役を務めた女優だそうですが、はまり役だと感心(アカデミー賞助演女優賞に匹敵する名演?)。ストーリーは長尺の原作を纏めているので多少の飛躍はやむなしと思いますが、とにかく過去のミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」「ウエスト・サイド・ストーリー」等に匹敵する名作の誕生と言うのが私の感想、アカデミー賞を幾つか取るだろうと予想しておきます(アン・ハサウエイの「夢やぶれて」も良かった)。 その後、作品賞・主演男優賞・助演女優賞等8部門でノミネートされたが、結果はアン・ハサウエイの助演女優賞等3部門受賞、前哨戦のゴールデングローブ賞で作品賞・主演男優賞等とっているのでこんなところか。名作の評価は変わりない。
2013年1月3日木曜日
昨年の私的年間映画ベスト3
年頭に昨年度鑑賞した映画(何かと忙しくて70本しか見てませんが)の私的ベスト3をあげます。結局3本は鑑賞時に感銘してすぐブログでご紹介した映画となりました。詳しくは該当のページをご覧ください。
第一位 「ミッドナイト・イン・パリ」 監督ウディ・アレンにしては珍しく嫌みの無い素直な映画、SF得意のタイムトリップが絡むのでSFをあまり受け付けない人にはお勧めしませんが、パリのベルエポックにタイムスリップし、主人公が本当の自分に気づくストーリーは、私には非常に面白く感じました。
第二位 「幕末太陽伝」高度成長期前に制作された白黒の日本映画ですが、落語のネタを幾つも取り込んでテンポ良く展開するストーリーと映像は、日本映画の傑作の名に恥じないと思いました、たまには古い映画を見るのも良いと実感(本作はキネマ旬報の邦画ベスト100で第5位にランクイン)。
第三位 「最強の二人」 邦題は最悪だが、階級の違う二人が共感し友情を育むストーリーが心地良い映画でした。
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