2011年8月21日日曜日

両刀使いのマエストロ「アンドレ・プレビィン」

録画しておいたサイモン・ラトル指揮のベルリンフィルで個人的に一番好きなラフマニノフの交響曲第二番を聞いた。聞き終わって、同曲の演奏でベスト1といわれ所持しているアンドレ・プレビィン指揮ロンドンフィルの第三楽章アダージョのみ聞き比べた。 
ラトルもなかなかだったが、テンポをよりゆっくり取って「春の名残を如何にとやせん」とばかり切々と歌う抒情的メロディーの美しさは、プレビィンの方がやはりよかった。 プレビィンといえば音楽ファンは先刻ご承知だろうが、若いときはハリウッドの映画音楽で4回アカデミー賞を取り、合間にジャズピアニストとしても一流と評価された。その後クラッシクの名指揮者となった両刀づかいのマエストロである。 私は学生時代から40代前半までほぼジャズ一辺倒だったが、温泉同好会の提唱者A氏がクラッシクファンで、その影響で妻と東京交響楽団の定期演奏会に通うようになり20年が経過した。 ベートーベンもブラームスも好きだが、個人的に一番好きな作曲家はラフマニノフであり、交響曲第二番を教えてくれたのもA氏である。 逆に私はA氏に自分の好きなジャズ(特にピアノトリオ)のアルバムを紹介し、それぞれ音楽の幅が広がった(A氏に感謝)。 
プレビィンのジャズアルバムで一枚といえば、個人的にはやはりドラムのシェリーマンのサイドマンでピアノを弾いた「マイ・フェアー・レディー」を挙げたい。気軽に聞けるが結構奥の深いトリオ演奏と思う。
どちらもプレビィンという天才音楽家を知る良いアルバムと思うので推奨。
追記、マエストロは艶福家としても知られ、私が知っているだけでも女優のミア・ファーロー、バイオリニストのムーター等と結婚しているがいずれも離婚。