2014年6月9日月曜日

強烈な印象 エゴンシーレ「家族」

中欧旅行中のウィーンのオーストリア美術館(ベルベデーレ宮殿内)で見て、久しぶりに強烈な印象が残った絵がエゴンシーレの「家族」。
この美術館にはクリムトの有名な「抱擁」も同じ室内に展示されていたが、インパクトという点では優に勝った。最晩年(と言っても28歳で死亡)に妊娠中の妻とまだ生まれていない子供を想像して描いた絵だが、実は妻は妊娠中にスペイン風邪で死亡、本人も後を追うように死亡したという背景があると聞くと三者の視線がばらばらで、何かシーレが死の予感を持って描いたようにも感じられる。 ピアソラに「オブリビオン(忘却)」という胸を締め付けられるような切ない曲があるが、絵を観賞して同じような気持ちになった。死後評価されて、彼の他の絵はモネと同額(9億)で落札されたそうだ。
 

2014年6月7日土曜日

中欧4カ国周遊ープラハ・ウィーン・ブタペスト




「第一日」
温泉同好会主催者のA氏夫妻と我々夫婦二組で中欧の旅に出発。
27日10時半発の飛行機でアムステルダム経由プラハに夕刻到着。
まだ明るかったので、ホテル近くのスーパーでつまみの買い物をしてホテルで無事の到着を祝って持参のウイスキーで乾杯。

「第二日」
プラハ城をスタートして、聖ビトー大聖堂・聖イジー教会・旧王宮・黄
金の小道・カレル橋(写真はカレル橋の聖人のレリーフ、触ると幸運に恵まれるとのこと)等を徒歩で半日の市内観光。 
午後は自由行動(夕食も各自)だったので旧市街広場を起点に、予めネットで調べておいたトリフ料理専門店の場所の確認も兼ねて、市内を散策。

夕方6時の店の開店時間に入店。丁度A氏の奥様が誕生日と言うこともありトリフのコース料理を注文し、ワインは私の奢りと言うことで夕食をはじめた。前菜からアスパラの上にスライスしたトリフがたっぷり乗っており感激。メインはトリフがまるまる一個入ったパイ包みでソースが絶品なのでほめたら、ポルトガルのポートワインベースだと教えてくれた。
おなかが一杯でデザートは遠慮したが、誕生日の奥さんだけでもと強く言われて取ったら、誕生祝いの花火付きの特別サービスだった(東京で食べる半値以下の料金なのでお勧め)。







「第三日」
プラハを出て生憎の雨の中をチェスキーブディオビッツから世界遺産の小さな村ホラショビッチ(写真は村内の木造キリスト像)経由で町全体が世界遺産のチェスキークルモロフへ。
まだ明るい内にチェスキークルモロフ城内を散策したが残念な雨で城からの眺めも晴れていたらさぞ素敵だろうと思った。
「第四日」
四つ星の落ち着いたホテルに一泊し、早朝あまりまだ観光客が出ていないうちに夫婦で町を散策した。その後オーストリアに入り世界遺産のメルク修道院へ到着。膨大な財宝を見学し、宗教って金が集まるんだと妙に感心して次の行程へ。

次は世界遺産のバッツハウ渓谷のランチ付きクルーズへ乗船、白ワインでランチを楽しみながらライン川の風景を眺めた。
次はデルンシュタイン経由世界遺産のウィーンへ移動しホテルへ。



「第五日」

晴天のなかシェーンブルク宮殿とベルベデーレ宮殿へ。何れも二回目の訪問だったが今回はベルベデーレ宮殿内にあるオーストリア美術館でクリムトの有名な「抱擁」とエゴン・シーレの「家族」を見ることが出来て良かった。特に後者の絵は久しぶりに夫婦で共に感動した絵だった(別途ブログで掲載)。
中華料理の昼食後、オペラ開始前までしばし市内を散策して時間を潰した。ウィーン国立歌劇場で午後5時開演のワーグナー「ワルューレ」を観賞し10時過ぎにホテルに帰着した。さすがに本場のオペラは聞き応えがあり、元気なうちにA氏と「プラハの春」の音楽祭と再度ウィーン歌劇場とウィーンフィルの本拠地楽友協会の公演を観賞に訪れようと約束した。



「第六日」
ウィーンからスロバキアの首都ブラスチラバへ移動。
ブラスチラバ城と市内を観光して次の訪問地四カ国目のハンガリーのエステルゴンへ。
そこではハンガリー最大の教会である大聖堂を見学、写真の柱でその規模の大きさが判ると思う。
その後芸術家に愛される小さな町センテンドレを散策、妻は軒を連ねる土産物店で上着を購入し満足。
最後のフタペストのリゾートホテルに到着。着いてから大いに後悔したのはこのホテルに温泉プールが付いていたこと。二人の温泉マニアが水着を忘れて入り損なったのは残念だった。

                                                  「第七日」
ブダペスト市内で半日観光、聖イシュトバーン大聖堂・英雄広場・王宮・くさり橋等を見学。
昼に解散となったが、昼食が自由なので久しぶりにタルタルステーキを食べたいという妻の要請があり。聖イシュトバーン大聖堂から中央市場に行く道すがらレストランに片っ端からメニューにあるか質問し、ようやく10軒目くらいで遭遇しそこでタルタルステーキとビールの昼食にありついた。
その後、再集合し夕食を済ませてから最後のハイライトドナウ川ナイトクルーズに乗船。
スタート時はまだ明るかったが徐々に暗くなり、ライトアップされた橋や建物が幻想的に浮き上がってきた(写真はエリザベート橋の夜景)。
「第八日~九日」
朝ゆっくりに朝食を取り、午前中の便でブダペストからアムステルダム経由6月4日午前12時成田着で帰国、お疲れ様でした。今回は初めてHISのツアーを利用したがホテルも四つ星クラスが多く、適当に自由時間もあり人数も15名と少なくて良かった(H交通社等と比べて)。
同時期にJTBで同じ国を回った人は40人のツアーだったそうだ。