2011年4月6日水曜日

消費も間接的な被災地支援ー「合成の誤謬」を避けよう

キャンセルするかずいぶん迷ったが、温泉同好会の幹事のA氏と二人で函館湯の川温泉2泊3日のツアーに参加した。日曜日からのツアーなのでもともとそう混んではいないのだろうが、それにしてもホテルのレストランの人はまばらだった。月曜日に函館の名所を市電で観光したが、印象的だったのは再開したばかりの朝市で我々二人以外ほとんど観光客を見かけなかった事。妻から頼まれた毛ガニを購入したが、しばらく商売にならないような雰囲気だった。 その後ニュースで外国のクルーズ船が三隻五千人規模で函館港寄港をキャンセルし韓国に流れたと報道していた。函館は津波の被害も殆どなく、原発からも安全な距離にあるにもかかわらずである。外国人は仕方がないとしても、被災地域以外の人間が経済活動を委縮するのは問題だと思った。
経済学者サミュエルソンの有名な「合成の誤謬(一人ひとりが正しいと思う行動をとっても、経済全体としては間違った方向に導かれる事)」が現実化しそうな状況だ。
義捐金も大切な行為だが、被害のなかった地域の人間として、観光も含めて普通に消費することが経済の活性化に繋がり結果的に復興を支援するのだという事を今更ながら実感した旅行だった。  今回は温泉についての詳細は省略するが、最終日に立ち寄り湯した「日の出湯」が素晴らしい温泉だったことを報告する(二月に日経新聞で紹介されていた)。

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