2011年4月17日日曜日
魂を浄化されたクラリネットの響き
今年度最初の東京交響楽団の定期演奏会で名手ポール・メイヨのモーツアルト「クラリネット協奏曲イ長調」をきいた、第二楽章の天上の音楽的響きのメロディーが有名。 この曲を最初に聞いたのは、数千本見た映画の私的ベストテンにはいる「OUT OF AFRICA(邦題愛と悲しみの果て)」で、アフリカ大平原のキャンプで手回し蓄音機から流れていたのがこの曲の第二楽章だった。 それ以来メロディー派の私としては大切にしている音楽だが、今回久しぶりに実演で聞いて、特に第二楽章ではうる-うるしてしまった。 更にブラボーの大拍手を受けてメイヨがアンコールとして同じ第二楽章を再演奏したとき、恥ずかしながらうる-うるではなくてどっと涙が出てきた。なぜか良くわからなかったが、あえて理屈をつけると大震災で沈んでいた気持ちが優しく崇高なメロディーと素晴らしい演奏に触発されて涙となり、精神医学でいう「カタルシス(魂の浄化作用)」を引き起こしたのではないだろうか。音楽の力を今更ながら感じられた瞬間で、気持ちが前向きになれた。 蛇足だが、「OUT OF AFRICA」のジーンバリー作曲の映画音楽も素晴らしいのでお勧め(アカデミー音楽賞、確かフィギアスケートでも使われていた)。
2011年2月17日木曜日
「題名のない音楽会」公開録画初参加
オペラシティーでの公開録画に妻と初めて参加した。放映二回分を各一時間弱で収録していた。
* 「楽しくなければ音楽じゃない」
ヴァイオリンの高嶋さち子が、師匠の徳永二男(元NHK交響楽団のソロコンサートマスター)やチェロの古川展生(映画おくりびとのテーマ曲演奏)等のゲストを迎えて自作曲等4曲を演奏した。
高嶋の持論が表題となっており、聞きやすい小品を4曲披露。
特に「南フランスの街エズ」という美しい旋律の自作曲は、丁度昨年我々も旅行で行ったばかりの場所という事もあり、風景を思い出しながら印象深く聞いた。
*「ロマンスの神様」はクラッシック音楽だった?
音大出身のポピュラー歌手広瀬香美の表題曲が、実は作曲実習でモーツアルト風にという課題で作曲した曲を編曲したものだったというエピソードからスタート。 友人の女流経済評論家勝間和代のツイッターの文章に即興で曲をつけて歌う事や、ボイストレーニングを実演する等飽きさせない内容であった。 曲間の司会の指揮者佐渡とのおしゃべりもそれぞれに個性的で面白く、毎月行っている東京交響楽団の定期演奏会ではマーラーやブルックナーの長い交響曲でよく寝てしまう妻も終始楽しそうに聞いていたのが印象的。
* 「楽しくなければ音楽じゃない」
ヴァイオリンの高嶋さち子が、師匠の徳永二男(元NHK交響楽団のソロコンサートマスター)やチェロの古川展生(映画おくりびとのテーマ曲演奏)等のゲストを迎えて自作曲等4曲を演奏した。
高嶋の持論が表題となっており、聞きやすい小品を4曲披露。
特に「南フランスの街エズ」という美しい旋律の自作曲は、丁度昨年我々も旅行で行ったばかりの場所という事もあり、風景を思い出しながら印象深く聞いた。
*「ロマンスの神様」はクラッシック音楽だった?
音大出身のポピュラー歌手広瀬香美の表題曲が、実は作曲実習でモーツアルト風にという課題で作曲した曲を編曲したものだったというエピソードからスタート。 友人の女流経済評論家勝間和代のツイッターの文章に即興で曲をつけて歌う事や、ボイストレーニングを実演する等飽きさせない内容であった。 曲間の司会の指揮者佐渡とのおしゃべりもそれぞれに個性的で面白く、毎月行っている東京交響楽団の定期演奏会ではマーラーやブルックナーの長い交響曲でよく寝てしまう妻も終始楽しそうに聞いていたのが印象的。
2010年10月28日木曜日
JAZZ三昧の二日間ー阿佐ヶ谷JAZZストーリート2010
10月22日23日の二日間で、阿佐ヶ谷JAZZストーリート2010のパスポート券を購入して有料会場のジャズにどっぷり漬かったので感想などを記す。約一時間のステージを二日間で8箇所回った。(写真は駅前で無料パフォーマンスしていたデキシーランドジャズバンド)
特に記憶の残ったのはベテランのベーシスト鈴木良雄のカルテットで、結成10年目と言う事もあり全曲オリジナルだったが息の合った演奏を聞けた。会場が教会だったが、音響が良く一列目の真ん中に着席できたので、各楽器の音を存分に楽しめた。個人的にはフルートとピアノに最高点をあげたい。 あと、ピアノ好きでメロディー重視派の小生としては、立石一海トリオの「ジブリ映画のテーマ曲(大半が久石譲作曲)」をジャズにアレンジした演奏が原曲の良さを上手に生かしていて非常に良かった。CDがジャズのチャートで一位になったそうだがうなずける。
全体の感想としては、日本のジャズも随分水準が高くなったんだと言うもの(もともと高かったのかもしれないが)。 昨年11月妻と行ったニューヨークでは、残念ながら小生に腰痛が発生しジャズクラブは2軒しか行けなかった。しかし、そのとき聞いた生演奏と今回と比較しても遜色がないと感じた。
阿佐ヶ谷JAZZストリートは、会場によっては音響に多少問題があるが(石川遼君の母校杉並学院の講堂はスピーカー問題あり)、二日間ジャズの生演奏を楽しめて前売りで3,800円はコストパフォーマンス抜群と言えよう。JAZZ好きの人にはお勧め。
特に記憶の残ったのはベテランのベーシスト鈴木良雄のカルテットで、結成10年目と言う事もあり全曲オリジナルだったが息の合った演奏を聞けた。会場が教会だったが、音響が良く一列目の真ん中に着席できたので、各楽器の音を存分に楽しめた。個人的にはフルートとピアノに最高点をあげたい。 あと、ピアノ好きでメロディー重視派の小生としては、立石一海トリオの「ジブリ映画のテーマ曲(大半が久石譲作曲)」をジャズにアレンジした演奏が原曲の良さを上手に生かしていて非常に良かった。CDがジャズのチャートで一位になったそうだがうなずける。
全体の感想としては、日本のジャズも随分水準が高くなったんだと言うもの(もともと高かったのかもしれないが)。 昨年11月妻と行ったニューヨークでは、残念ながら小生に腰痛が発生しジャズクラブは2軒しか行けなかった。しかし、そのとき聞いた生演奏と今回と比較しても遜色がないと感じた。
阿佐ヶ谷JAZZストリートは、会場によっては音響に多少問題があるが(石川遼君の母校杉並学院の講堂はスピーカー問題あり)、二日間ジャズの生演奏を楽しめて前売りで3,800円はコストパフォーマンス抜群と言えよう。JAZZ好きの人にはお勧め。
2010年10月20日水曜日
映像は音楽の感激を倍加する?
先日癌から復帰した小澤さんが、サイトウキネンオーケストラを指揮した映像をハイビジョン・5.1チャンネルサラウンドで鑑賞した。 曲目はチャイコフスキーの「弦楽セレナーデ第一楽章」のみで約7分の映像だが、ビジュアル派の小生は非常に感動した。 小澤さんが演奏後のインタビューで「楽団員の呼吸まで揃っていた」と感想を述べていたが、まさにそんな印象を持った。 LPやCDで聞いても良い音楽は良いはずだが、その場の雰囲気まで感じられるライブ録音の映像は感激を倍加してくれる。
以前、毎月通っている東京交響楽団の定期演奏会でベートーベンの「交響曲第七番」を聞き、感激して大拍手した。 しかし、記憶も新たな内にと、所有しているDVDでカルロス・クライバー(伝説の名指揮者)がアムステルダム・コンセルトヘボウを指揮した同曲を鑑賞した時に、初めて指揮者でこれほどにも曲の印象が違う(圧倒的にクライバーが素晴しかった)というのを実感した。ある評論家の言葉を借りると「今まさに音楽がこの場で作られていると言う感覚」を感じることが出来た。
以前、毎月通っている東京交響楽団の定期演奏会でベートーベンの「交響曲第七番」を聞き、感激して大拍手した。 しかし、記憶も新たな内にと、所有しているDVDでカルロス・クライバー(伝説の名指揮者)がアムステルダム・コンセルトヘボウを指揮した同曲を鑑賞した時に、初めて指揮者でこれほどにも曲の印象が違う(圧倒的にクライバーが素晴しかった)というのを実感した。ある評論家の言葉を借りると「今まさに音楽がこの場で作られていると言う感覚」を感じることが出来た。
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