先日癌から復帰した小澤さんが、サイトウキネンオーケストラを指揮した映像をハイビジョン・5.1チャンネルサラウンドで鑑賞した。 曲目はチャイコフスキーの「弦楽セレナーデ第一楽章」のみで約7分の映像だが、ビジュアル派の小生は非常に感動した。 小澤さんが演奏後のインタビューで「楽団員の呼吸まで揃っていた」と感想を述べていたが、まさにそんな印象を持った。 LPやCDで聞いても良い音楽は良いはずだが、その場の雰囲気まで感じられるライブ録音の映像は感激を倍加してくれる。
以前、毎月通っている東京交響楽団の定期演奏会でベートーベンの「交響曲第七番」を聞き、感激して大拍手した。 しかし、記憶も新たな内にと、所有しているDVDでカルロス・クライバー(伝説の名指揮者)がアムステルダム・コンセルトヘボウを指揮した同曲を鑑賞した時に、初めて指揮者でこれほどにも曲の印象が違う(圧倒的にクライバーが素晴しかった)というのを実感した。ある評論家の言葉を借りると「今まさに音楽がこの場で作られていると言う感覚」を感じることが出来た。
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