2011年3月4日金曜日

洋画二本立てに五つ星 「メッセージ」 「シングルマン」

 
 学生時代以来40年ぶりに二本立で洋画を鑑賞(昔の名画座)、二作品の組合せが素晴らしく合わせ技で五つ星(セレクトした映画館の担当者の感性にブラボー、「キネカ大森」)。
*一本目「メッセージ」
  曲者役者ジョン・マルコビッチが、他人の死期がわかってしまうメッセンジャーという役で登場する。幼少時事故から奇跡的に生き返った主人公に死期が近いことを知らせる。 困惑する主人公が、愛しながらも別離した妻と子供との関係を修復する過程を中心にストーリは進展する。しかし、衝撃の結末、これ以上はネタバレなので興味のある方は映画を見てください。
二本目「シングル・マン」                                      世界的なファッションデザイナーとして知られるトム・フォードの監督デビュー作。16年連れ添った最愛の人の事故死から立ち直れないゲイの大学教授が、自殺を決めた一日の出来事。最後は自殺を思い止まるのだが? とにかく一流デザイナーだけあってファッション・映像が超一流、しかしその種の傾向の無い私としては、正直若干の違和感を感じた。主演は当作品でもアカデミー賞主演男優賞候補、今年「英国王のスピーチ」で主演男優賞を獲得したコリン・フォース。
各作品単独で見たらたぶん四つ星となったと思うが、二作品を通して見たときに得られる感慨が鮮明。 それは一寸書いてしまうと照れくさくて陳腐な教訓なのだが「毎日のささやかな幸福な瞬間にこそ人生の素晴らしさがある、一日一日を大切に生きよう」というもの(加齢のせいか?)。 

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