2014年12月17日水曜日

音楽三昧の二日間

サントリーホールの定期演奏会でジョナサン・ノット指揮ブルックナーの交響曲3番の名演を楽しんだ(東京交響楽団)。
もう20年以上通っているが、大体毎回半分以上寝ている妻が、あの長いブルックナーを全曲寝ないで聞いて「温泉にゆったり浸かったような良い気分になった」との感想を言ったので、名演だったのだと確信した。
翌日、温泉と音楽仲間のA氏に誘われて団塊世代のアマチュアバンドのコンサートに出かけた。
私が現在聞く音楽は、主にジャズとクラッシックだが、高校生の頃ベンャーズのエレキギターにはまり、大学生になってフォークとビートルズとジャズに親しんだ世代としては、まさに青春時代を思い出させる曲ばかりで、時々ミスタッチがあったものの十分楽しめた(Aさん切符有り難う)。
50人くらいいた聴衆もほぼ同世代で、青春時代を懐かしんでいる様子だった。バンドマンも当然定年後の年金世代で、指先を使い楽譜を読む等で十分ぼけ防止に役立っていると勝手に推測。
定年直後に購入してお蔵入りしているギブソンのギターを、来年4月以降の現勤務先リタイヤー後に習おうかとかなり本気で思った。

2014年12月1日月曜日

インターステラー~SF映画の傑作

大型映画館でクリストファーノーラン監督の標記映画を鑑賞した。
ノーラン監督は数作前の「インセプション」も個人的年間ベストワンに挙げたが、今回の映画のおもしろさはそれを超える。
キューブリック監督の「2001宇宙の旅」が哲学的で映像・音楽の素晴らしさもあって、これまでSF映画の最高峰といわれ、私もそう思っていた。
しかし、個人的には本作はこれを超えるSF映画の傑作と思う。
両者に共通するのは、2001年では人類進化の契機となる人間を超える存在(=神?)、本作では主人公を三次元から五次元(注)の世界へと導く存在(=神?)がある。
しかし本作はその存在に親子の愛情を上手く絡めてストーリー展開しているのが、より親近感をもてる映画にしている。
映像音響も迫力十分で、AV(オーディオビジュアル)マニアの私も十分堪能した。
ネタバレになるので筋を詳しく書かないが、2時間46分が少しも長く感じない傑作を是非大画面でご覧下さい。
尚、SFが苦手な人は「ブラックホール」「ワームホール」等の言葉を事前に学習して,予備知識を持ってから見るとより面白いと思います。
(注)三次元に時間を加えた四次元は理解していたのだが、五次元は実は後から調べた。時間の要素にさらにもう一つの要素(重力)が絡んで時間と重力を自由に扱えると言うことのようだ。しかし傑作映画と言う評価は変わらない。