二年前に話題となった推理小説だが、三部作で各部上下巻あり、1巻が五百ページ弱と大部な為、躊躇して読みそびれていた。 しかしブームも去り図書館で簡単に借りられるようになったので読み始めた。
読み始めると止まらなくなり、睡眠も犠牲にして一気に六冊読み通した。感想だが、私が過去に読んだ推理小説の中で現時点で文句なくベスト1だと思う。 推理小説にもいろいろジャンルがあるが三部作で「密室殺人・サイコスリラー・ハードボイルド・ポリティカルリーガルサスペンス等」すべてのジャンルを網羅して一瞬も飽きさせないすごい推理小説だった。
作者はスエーデン人だが、四部作目を執筆中に50歳の若さで死亡してしまい、次作が出ないのが残念だ(ヘビースモーカーで死因は心筋梗塞だったそうだ)。 スエーデンで映画化もされており、各部読み終わるとレンタルビデオで借りて鑑賞したが、映画のできとしては結構良いのだが、先に小説を読んでから見るとと小説の筋を追うのが精一杯と感じられるほど本の方が中身が濃い。 現在第二部が文庫本化されているが、推理小説が好きな方には推薦、読んで決して後悔しないはずだ。
追記 本作品のハリウッドリメイク映画が2月に公開されます。